会社や工場、倉庫で不要になったカゴ台車の処分方法は、そのまま産業廃棄物として廃棄する方法と、買取してもらう方法があります。
どちらの方法で処分したほうがお得なのかを先に申し上げると、ダンゼン売るほうがお得です。
産業廃棄物の処理にはマニフェストの発行や契約の締結など、煩わしい廃棄物管理業務がつきものですが、不要になったカゴ台車を売ることで事務工数が大幅に短縮されます。
そこで今回は、カゴ台車をお得に売る方法について以下のことがわかる内容になっています。
- カゴ台車を処分・売るならどちらがお得なのか
- カゴ台車を高く売る3つのポイント
- 種類別!カゴ台車の買取相場
- カゴ台車はどこで売るのがお得なの?
- カゴ台車の買取・無料回収ならウレルヤにお任せください!
カゴ台車の処分にお困りの方へ役立つ内容になっておりますので、ぜひ最後まで参考にしてみてくださいね!
カゴ台車は重たい荷物を運搬するための台車なので、使用状況や頻度にもよりますが特にキャスター部分や車輪に相当な負担がかかります。
カゴ台車は、故障や破損を想定して多くが修理可能な構造になっていますが、故障したカゴ台車の台数が多いと修理費用が負担になることも…。
またオフィスや工場の閉鎖や移転なので、カゴ台車を処分したいと考えている方も多いでしょう。
ここからは、カゴ台車は処分するべきか、それとも売るべきかどちらの方法で処分したらお得になるのか解説していきます!
【処分】カゴ台車を処分するなら産業廃棄物の「鉄くず」になる
事業活動に伴って排出されるごみは〝産業廃棄物〟に分類されます。
産業廃棄物は、廃棄物処理法で排出事業者自らの責任において適切に処理することが義務づけられており、排出する際は「廃プラスチック類」もしくは「金属くず」に該当します。
廃プラスチック類、金属くずの処分費用は処分業者が決めるので一概に言い切れませんが、以下の相場となっております。
- 廃プラスチック類…約4,000〜8,000円/㎥
- 金属くず…0〜3,000円/㎥
- 廃プラスチックおよび金属くずの混合廃棄物…約15,000〜/㎥
また収集運搬費もかかります。
収集運搬費も収集運搬業者が料金を決めており、エリアや車両などに応じて金額が変動するケースが一般的です。
カゴ台車の数が多いと、その分処分する料が増えるので処分コストがかさみます。
処分したいカゴ台車に使用されている素材に応じて、適切に処理しなければならず、ご存じの通り産業廃棄物の排出には産業廃棄物管理票(マニフェスト)の交付が必要です。
紙のマニフェストを交付する場合は、交付にかかる手間もさることながら、発行・返送されてきてから5年間保管しなければならず、原則再発行できないので紛失に気をつけなければなりません。
また1枚でもマニフェストを交付すれば、1年に1度産業廃棄物管理票交付等状況報告書の提出が必要です。
電子マニフェストを利用する場合は、比較的負担が少なくスムーズなマニフェスト交付・管理・運用が可能。
「カゴ台車を処分するためだけにマニフェストを発行していられない」と感じた方は、不要になったカゴ台車を売るという選択肢がおすすめです。
【買取】「専ら物」として素材を売る
ご存じの通り、産業廃棄物のなかにはリサイクルを目的に売ることができる廃棄物があります。
紙くずや繊維くず、金属くず、ガラスくずは「専ら4品目」に該当するので、収集運搬や買取業者は都道府県知事の許可不要で扱うことが可能です。
そのため契約の締結は必要ですが、マニフェスト不要で取引することができます。
カゴ台車が金属製の場合、専ら業者に売ることができるので処分費用がかかりません。
買取できる金属の具体例は以下の通りです。
- 鉄
- 銅
- ステンレス
- アルミ
- 真鍮(黄銅)
- 鉛
- 金・銀
- レアメタル など
金属くずの買取相場は、国内外のさまざまな情勢で相場が日々めまぐるしく変動していますが、一般的な金属であれば以下の相場となっています。
金属の種類 | 買取相場 |
鉄 | 30〜50円/kg |
ステンレス | 100〜250円/kg |
アルミ | 70〜200円/kg |
銅 | 500〜900円/kg |
真鍮(黄銅) | 550〜900円/kg |
鉛 | 15〜180円/kg |
ニッケル | 250〜1,600円/kg |
以下のカゴ台車は、金属製であっても買取不可となり産業廃棄物として処分しなければならないケースがあります。
- 車輪部分のゴムとカゴ台車本体を分別できない
- 雨ざらし
- 汚れが激しい
- 異物・有害物が付着している など
買取業者によって金属の買取基準に差があるので、事前に買取してくれるか確認しておきましょう。
実際にカゴ台車の買取が成立した場合、収集運搬費のほうが買取金額を上回ることがあります。
この場合は〝到着時有価物(逆有償)〟として扱うことが可能です。
到着時有価物とは、買取業者に引き渡すまでの収集運搬時は産業廃棄物として扱い、買取業者に引き渡した時点で有価物として扱う方法です。
環境省の通知によると、以下のように記載されています。
第四 「廃棄物」か否か判断する際の輸送費の取扱い等の明確化
【引用】環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課長|環境省
- 産業廃棄物の占有者(排出事業者等)がその産業廃棄物を、再利用又は電機、熱若しくはガスのエネルギー源として利用するために有償で譲り受ける者へ引き渡す場合においては、引き渡し側が輸送費を負担し、当該輸送費が売却代金を上回る場合等当該産業廃棄物の引き渡しに係わる事業全体において引き渡し側に経済的損失が生じている場合であっても、少なくとも、再生利用又はエネルギー源として利用するために有償で譲り受ける者が占有者となった時点以降については、廃棄物に該当しないと判断しても差し支えないこと。
到着時有価物の場合、収集運搬の時点では産業廃棄物なのでマニフェストの交付が必要です。
【買取】状態の良いカゴ台車は売るとお得!
不要になったカゴ台車を売る方法は、素材として売る他にカゴ台車そのものを売る方法もあります。
状態の良いカゴ台車の場合、そのまま再販することができるので買取専門店で売ることができます。
キレイなカゴ台車であれば、1台あたり4,000〜8,000円の値が付くこともあり、メーカーやサイズによって買取価格が変動します。
また買取専門店では他に不要になった物流機器もまとめて買取してくれるケースが多く、まとめて査定を受けると買取価格がアップすることも多いのでおすすめです。
買取なのでマニフェスト交付の必要がなく、店舗の査定士が直接会社や倉庫まで訪問して査定士、買取が成立すればそのまま買取してくれます。
愛知県のウレルヤでも、会社や工場、倉庫で不要になったカゴ台車の買取を実施しており、残念ながら買取不可になった場合でも、台数が10台以上ある場合はカゴ台車の無料回収も実施しております。
契約書やマニフェストなど特別な書類は不要なので、気軽に買取や回収を行えるのもご好評いただいているメリットのひとつです。
「うちのカゴ台車は買取できる?」「いくらくらいになる?」などのご質問は、お電話、メールフォーム、公式LINEより承っております。
カゴ台車を高く売る3つのポイント
カゴ台車は売るほうがお得に処分することができます。
どうせ売るなら、高くうれたほうが嬉しいですよね。
そこでここからは、カゴ台車を高く売る3つのポイントを解説していきます!
1.有名メーカーのカゴ台車を売る
カゴ台車のメーカーとして代表されるのが、以下のメーカーです。
- 金沢車輪
- トラスコ中山
- 台車屋五常
金沢車輪は金沢市に本社を構える大手台車メーカーで、ホテルやレストラン用ワゴンや、産業用搬送機、倉庫や工場などの搬送車両、物流機器など、幅広い台車を取り扱います。
金沢車輪はカゴ台車などの運搬車両だけではなく、1932年の創業依頼高性能なハードウェアの開発にも注力しており、ソフトウェアを付加した製品も取り扱っています。
トラスコ中山は機器工具の卸売り商社で、40万アイテム以上の商品を取り扱いながら、91%もの在庫ヒット率誇る会社です。
在庫は悪者と考えられがちですが、トラスコ中山の場合は徹底した在庫の品揃えと拡充によって、安定した商品の配送を実現しています。
トラスコ中山のホームページで「カゴ台車」と検索すると、2024年2月時点で529アイテムもヒットするので、豊富な選択肢からカゴ台車を選ぶことができます。
台車屋五常は、新品から中古品まで幅広くカゴ台車をはじめとする物流機器を取り扱っており、あらゆる台車の種類を網羅しているのが特徴です。
また取扱い製品数が多いだけではなく、顧客が望む物流機器を「探しやすい」「わかりやすい」「買いやすい」の3つに注力したホームページとなっています。
台車屋五常のオリジナル製品「俺のカゴ台車シリーズ」は、他社とは一線を画すシリーズで、通常企画のH1950サイズ、上下観音開き、跳ね上げ式中間棚付きなど、豊富な製品をラインナップしています。
このように各社でカゴ台車を扱う強みが異なり、取り扱う製品も異なります。
製品によっては高額買取が期待できるステンレス製や、荷崩れや落下防止、静音キャスター付きなど特色が異なるので、お手持ちのカゴ台車のメーカーや品番を確認してみましょう。
2.人気の型のカゴ台車を売る
カゴ台車にはさまざまな種類があり、以下の種類が人気です。
- 一般的な折りたたみ台車
- 安定感のある固定ハンドル台車
- 丈夫なステンレス台車
- 2段・3段台車
- 両袖ハンドル台車
- 一石二鳥カゴ台車
汎用性の高さを考えると、幅広い業種で活用できる一般的な折りたたみ台車は需要が高く、小型から大型までサイズが豊富。
安定感のある固定ハンドル台車は、ハンドルが固定されていることで折りたためませんが、折りたたみ式よりも安定しているので、重量物を運搬する工場や倉庫で活用されます。
丈夫なステンレス台車は、サビに強く耐久性が高いという特徴があるステンレスを使用しているので、重量物を運搬する工場や倉庫の他に、屋外でカゴ台車を保管したい小売店などにも人気です。
2段・3段台車は、カゴ台車が棚のような作りになっていることで、一度に多くの荷物を運ぶことが可能。
積み重ねる必要がないので、幅広いサイズの荷物をまとめて運搬することができ、上段を利用すればしゃがまなくて済むので、作業性にも配慮されています。
両袖ハンドル台車は、カゴ台車の両端にハンドルが設けられており、狭い通路などでも向きを変えずに進行方向に合わせて操作することが可能。
両袖ハンドル台車のなかでも金網付きのものは荷崩れを防ぐことができるので、長物や袋物、安定性の悪い荷物を運ぶのに適しています。
最後に一石二鳥カゴ台車は、その名の通り荷物を高く積み上げて安定した運搬ができることに加えて、そのままの状態で保管することもできます。
そのため、広い工場や倉庫はもちろん、狭い施設内の使用にも最適です。
このようにカゴ台車の種類に応じてメリット・デメリットが異なるので、お手持ちのカゴ台車の種類を確認してみましょう。
3.ステンレス製なら壊れていても買取可能
前述したように、金属は素材に応じて買取価格が変動します。
また基本的に汚れがひどいカゴ台車は金属素材の買取ができないケースが多いので、産業廃棄物として処理します。
買取市場では破損しているカゴ台車は需要が低いことから買取不可になることが多く、著しく汚れていたりしたら金属素材としても売れません。
しかしステンレス製であればサビに強いという特徴があるので、金属素材として売ることが可能。
また買取業者によっては、壊れたカゴ台車でもステンレス製なら買取可能としている業者が多いので相談してみましょう。
カゴ台車を売るとどのくらいで買取してくれるの?相場を紹介
種類 | 買取相場 |
カゴ台車 | 500〜4,000円程度 |
メッシュパレット メッシュパレット台車 | 500〜2,000円程度 |
スチール製 固定ハンドル台車 | 500〜3,000円程度 |
スチール製 折りたたみハンドル台車 | 500〜2,000円 |
樹脂製 折りたたみハンドル台車 | 500〜2,000円 |
スチール製 平台車 | 500〜4,000円 |
カゴ台車本体や、劣化しやすいキャスター部分の状態にもよりますが、カゴ台車は上記の買取相場となっています。
カゴ台車を売るときは、出張買取に対応している買取専門店を利用すると便利です。
リモート査定を受けることもできるケースがありますが、カゴ台車に限らず買取品は状態に応じて査定額が変動するので、正確な金額を知るためにも直接査定してもらいましょう。
買取業者によっては別途出張料が必要になることもあるので、事前に確認しておくと安心です。
買取業者を利用してカゴ台車を売るときは複数の業者で査定を受けて、査定額を比較します。
少なくとも2〜3社の査定額を比較して、最も高い金額で買取してくれる買取専門店を利用するとお得ですね。
カゴ台車はどこで売るのがお得?3つの買取専門店のメリット・デメリット
古いカゴ台車を売って処分できれば、簡単に処分できる他に、お金になって返ってくるので新しいカゴ台車などの購入費用に充てることができます。
カゴ台車の買取を実施している店舗は大きくわけて3つありますが、それぞれでメリット・デメリットが異なります。
そこでここからは、各買取専門店の特徴を解説していきます!
町のリサイクルショップ
最近ではどの地域でもリサイクルショップが進出するようになり、幅広い中古品を店頭で買取・販売しています。
町のリサイクルショップは主に一般の顧客をターゲットにしているので、店舗によっては物流機器のカゴ台車は買取不可になるケースがあります。
しかし最近では引越や学校行事、自治会などで「カゴ台車を数台だけ欲しい」という方も多いので、問い合わせてみる価値はあります。
リサイクルショップは店舗によって出張買取に対応している場合もありますが、基本的に店頭持ち込みで買取査定を受けます。
そのため、カゴ台車の台数が多い場合はあまり向いていません。
物流機器専門の買取専門店
物流は私たちの暮らしになくてはならないので、物流機器専門の買取専門店が存在しています。
物流機器買取専門では、カゴ台車をはじめ幅広い物流機器の買取が可能なので、工場や倉庫の移転や閉鎖などに伴って、大量の物流機器を手放す際におすすめです。
出張買取に対応しているケースもありますが、店舗周辺の地域のみ出張買取に対応している場合や、各地に支店があり全国対応が可能など条件が異なるので事前に確認しておきましょう。
地域特化型買取専門店
地域に根ざした買取専門店もあります。
地域に特化した買取専門店はチェーン店ではないので、中間マージンがかからないことから、その分高額買取が期待できます。
また地域内なら無料出張買取に対応していることも多く、ウレルヤの場合は愛知県内であれば出張買取が可能です。
またチェーン店のように「査定マニュアル」や「買取不可品目一覧表」などがなく、店舗スタッフの人間力で査定を実施していることが多いので、再販できるものは幅広く買取してくれます。
地域に特化した買取専門店があれば、積極的に利用してみましょう。
その他の買取方法
カゴ台車の他の買取方法としては、「メーカー下取り」や「フリマアプリ・インターネットオークションで売る方法」の2つがあります。
まずメーカー下取りでは、一部のカゴ台車販売店・メーカーで下取りを実施しています。
下取りの際も買取と同じく、カゴ台車本体の状態やキャスターの劣化具合で査定額が決まりますが、下取りサービスを利用できればお得に新しいカゴ台車を購入することが可能です。
また新しいカゴ台車の引き渡しと、古いカゴ台車の下取りを同時進行に行うことができるので、スムーズに物流機器の移行が行えるというメリットもあります。
次に、フリマアプリやインターネットオークションを利用してカゴ台車を売ることもできます。
メルカリやヤフーオークションなどのフリマアプリやインターネットオークションを利用すれば、手軽にカゴ台車を売って処分することが可能。
ご自身で販売額を決められるので、思わぬ高値で売れる可能性もあります。
しかし気をつけなければならないのが、発送の際にかかる送料です。
カゴ台車のような大型のものは、配送業者の大型配送サービスを利用することになります。
例えばクロネコヤマトの「家具家電配送・らくらく家財宅急便」であれば、縦・横・高さの合計が450cm以内、重量150kg以内であれば利用することが可能です。
しかし配送料が通常の宅配便よりも割高なので、送料のことを考えながら出品価格を決める必要があります。