仏像は高額買取の可能性が高い仏具です。
仏像の買取では数百万円にも達していることがあります。
この記事では仏像の高額買取成功のコツをまとめました。
仏像の高額買取の事例が多い理由や、仏像を高く売る方法を詳しく解説します。
買取相場についても、仏像の特徴に合わせて紹介するので参考にしてください。
目次
仏像が高額買取になる可能性が高い理由
仏像は、仏具の中でも高額買取の事例が多くて精力的な買取がおこなわれています。
なぜ仏像は高い価格で買い取られているのでしょうか。
仏像が高価買取されている理由を見ていきましょう。
芸術品・美術品としての価値があるから
仏像は芸術品、美術品、工芸品などとして高い評価を受けているものが多いのが、高額買取されている大きな理由です。
日本では高村光雲、江里康慧、福岡宗慶、江場琳黌などの有名な作家が知られています。
丁寧に彫られた仏像は芸術的価値があるので、手に入れて飾りたいという人が大勢います。
作者不詳の仏像でも出来栄えが優れている場合、欲しいと思うコレクターがいるので買取店では高価買取をしているのが一般的です。
歴史的価値があるから
仏像には歴史的価値があるものも多いため、高値で買取されています。
同じ阿弥陀如来像でも作られた時期によって作風が異なり、その時代に仏教あるいは仏像に何が求められていたのかがわかります。
仏教が日本に伝わってきてからは、仏教の考え方が歴史に大きな影響を与えてきました。
歴史の研究をする上で重要な参考になるのが、仏教の考え方の具現体としての仏像です。
金などの貴金属を使用している仏像があるから
仏像には木彫仏像や銅仏像、象牙仏像や珊瑚仏像などのさまざまな素材を使用したものがあります。
特に金仏像は煌びやかで人気が高く、浄土真宗などでよく用いられてきました。
金仏像は金を使用しているので、金そのものの価値を持っています。
高い純度の金で制作されているか、金メッキをしているだけかによって価格差はあります。
ただ、金や銀などの貴金属を使用していれば、貴金属としての価値が認められるので高額買取が可能です。
国内外で人気があるから
仏像の高額買取が可能なのは日本だけでなく中国や韓国、インドなどのアジア圏からも人気があるからです。
近年では中国などのアジア圏から日本に旅行に来て、買い物をしていく海外旅行客が多くなりました。
美しい芸術品という観点で、欧米からの観光客も仏像を購入することが増えています。
仏像は国内外で人気があるので、買取業者にとっては高値で売りやすい面があります。
特に芸術的価値や歴史的価値が高い仏像は高額買取をしています。
仏像の買取相場
仏像は買取価格がいくらになるのかを個別に査定・鑑定してみないとわからないくらいに千差万別です。
仏像は芸術品や美術品としての価値で鑑定するか、金などの貴金属としての価値を査定するかによっても買取相場が変わります。
ここでは仏像の買取相場を芸術品・貴金属の2つ観点から説明します。
芸術品としての価値がある仏像
芸術品としての価値が認められる仏像の買取相場は数万円～数十万円が一般的ですが、百万円以上になることもあります。
仏像の作家が有名で人気が高く、仏像自体の保管状態も良いと価値が高くなります。
さらに仏像に使用されている素材自体にも価値があると、飛躍的に相場が上がります。
木彫仏像でも高村光雲の作品では数十万円で買い取られています。
作者不詳の仏像でも歴史的価値が認められていれば数十万円、さらに金仏像やブロンズ仏像であれば百万円以上になっていることもあります。
貴金属としての価値がある仏像
金や銀などの貴金属を使用している仏像は、最近に制作されたもので歴史的にいえば価値がないため、作家の知名度が低かったとしても高額買取になることがあります。
基本的に貴金属として買い取る場合は、貴金属の市場相場と仏像に使用されている重量によって買取価格が決まります。
仏像ごとに貴金属の種類や使用量が異なるので、相場は数万円～数百万円という幅があります。
例えば、仏像が中まで金でできていて500グラムあったとしたら、500万円近い金額で買い取ってもらうことが可能です。
金仏像の場合には金相場、他の金属の場合にもその金属の相場によって買取価格が変動するので注意が必要です。
基本的には仏像に使用されている金属の重量から買取価格が計算されます。
仏像の高額買取に成功するコツ
仏像はどのようにして売るかによって高額買取になるかどうかが変わります。
仏像の高額買取を成功させるために重要なコツを押さえておきましょう。
専門の査定士がいる買取業者を選ぶ
仏像の買取では、専門の査定士に的確な査定をしてもらうことが最も重要です。
特に金仏像などの貴金属を使用している仏像の場合には、芸術品として評価するか、貴金属の価値で査定するかが大切なポイントです。
芸術品や美術品に強い査定士でも、貴金属の価値は評価できないことがあります。
仏像の古美術品としての価値がないと鑑定されたとしても、金や銀を使用しているなら貴金属として買い取ってもらえれば高額買取になる可能性があります。
どちらの視点からも査定できるプロの査定士がいる買取業者を選ぶことが大切です。
出張査定を依頼する
仏像の買取ではできる限り出張査定を依頼しましょう。
仏像を移動させたときに傷がついてしまったり、折れたりしてしまうリスクがあるからです。
芸術的価値は些細な傷だけで下がってしまうため、できるだけ完全に近い状態で査定を受けられるのが理想的です。
出張査定なら、今の状態をそのまま見てもらえます。
店頭に持ち込んだり、宅配便で送ったりするよりも安全なので、芸術的価値がある仏像は出張査定を依頼するのがおすすめです。
出張査定は無料で対応している業者が増えています。
気軽に依頼できるので、査定を受けて見積もりを出してもらいましょう。
できる限り手を触れない
仏像はきれいな方が高額買取になると思って、売る前に手入れをしてしまいがちです。
確かに汚れた状態の仏像よりも、きれいに手入れをされている仏像の方が印象は良くなります。
しかし、仏像の価値は手入れによってかえって下がってしまうこともあります。
基本的にはそのままの姿で査定を依頼し、手を触れないようにするのがおすすめです。
例えば、木彫仏像にカビが生えているときにカビを落とそうと考える人もいるかもしれません。
真鍮の仏像が錆びていたときに、錆び取りを使用して錆びを落としたいと考える場合もあるでしょう。
手入れによって見た目はきれいになるでしょう。
しかし、クレンザーでこすったり、錆び取りを使ったりすると仏像に傷が付く原因になります。
査定のときに微細な傷があることが原因で減額されてしまう可能性があります。
汚れや錆びなどはプロが手入れをした方が仏像本体を傷つけずにきれいにできるので、素人が手を出さないようにしましょう。
できる限りそのままの状態で査定をしてもらうのが、実際には最も高額査定になる方法です。
箱や鑑定書などを揃えておく
仏像に付属していたものは、すべて揃えておくと査定価格が上がります。
仏像が収められていた箱や、傷つかないように敷かれていた布なども重要な付属品です。
特に箱には作家の銘が打たれていることもあるので、仏像が誰の作品なのかを示す根拠になる場合もあります。
また、鑑定書があれば素性が権威者によって証明されている仏像として高い評価を受けられます。
このような付属品は、欠けていてもマイナス評価になるわけではありません。
しかし、持っていれば一緒に査定に出すとプラス評価になります。
仏像を買取に出すときは、可能な限り関連するものを揃えておきましょう。
仏壇などとセットになっていた場合にも、一緒に査定に出すと高い価格が付きやすくなります。
供養を済ませる
仏像を買取に出すときは、あらかじめ供養を済ませておきましょう。
性根抜きや魂抜きなどとも言われている大事なことです。
仏像は仏具として使用するときには先祖の魂が込められています。
処分をするときには魂を抜いて供養することが大切ですので、寺院などに依頼して仏像の供養をしてもらいましょう。
美術品として持っていた仏像で、仏壇などで使用していなかった場合もあります。
このように仏具として使用していない場合には、魂が込められていなくて供養の必要がないでしょう。
念のため、購入した経緯を調べて供養されていることを確認するのがおすすめです。
ウレルヤでは買取から供養までを一社で丸ごと対応可能です。
ご不明な点はお気軽にお問合せ下さい。
業者は一つにこだわらない
仏像の高額買取を成功させるためには、一つの業者にこだわらずに査定を受けることがおすすめです。
特に芸術的価値や歴史的価値のある仏像の場合、査定士によって評価基準が少しずつ違います。
貴金属として買い取ってもらう場合は、重量と純度で買取価格が決まるので、多くの業者でほとんど同じ買取価格が提示されます。
しかし、芸術的価値に基づく査定のときには査定士の感性や業者の内部基準などの影響があるため、業者によって大きな価格差が生じることがあります。
すぐに売らなければならないという状況でないなら、複数の業者に査定を依頼して比較するのがおすすめです。
まとめ
仏像は高額で買い取ってもらえる可能性があるアイテムです。
仏像は芸術品や美術品としての価値があり、古い仏像なら歴史的価値も認められる可能性があります。
金や銀などの貴金属を使用している仏像もあるため、高額で買い取れるものが多くなっています。
貴金属としての価値は重量と相場による一義性がありますが、芸術的価値については査定士によって評価が変わる可能性が高いので注意しましょう。
優秀な査定士が所属している買取業者に出張査定をしてもらうのがおすすめです。
仏像をできるだけ高く売るには複数の業者に査定を依頼して比較するのも良い方法です。
納得できる査定価格の提示を受けられた時点で買取を依頼しましょう。
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