不用品の無料回収には、本当に無料のケースがあります。ただし無料になるのは「売れる有価物」だけ。テレビや冷蔵庫など処分に困る物は、対象から外れて手元に残ります。所在のわからない業者を選ぶと、回収されずに放置されたり、あとから費用を請求されたりするリスクもあります。
愛知県・静岡県で5,000件以上を買い取ってきた古物商が、全国16枚の無料回収チラシと、現場で聞いた相談事例をもとに、無料回収の仕組みを正直に整理しました。読み終えるころには、ご自宅の不用品を無料回収・自治体・買取のどれに回せばいいか、自分で判断できるようになります。
目次
不用品の無料回収は本当に無料なの?

不用品の無料回収には、本当に無料のケースがあります。回収した物を中古品として再販したり、鉄や銅などの資源として売却したりして、業者側が収益を得られるからです。ただし無料の対象は「売れる有価物」だけで、売れない物や処分に手間のかかる物は引き取ってもらえず、手元に残ります。
無料回収が成立する理由は、回収した物がお金に変わるからです。まだ使える家電や工具は中古品としてリユースに回り、壊れた金属製品は鉄・銅・アルミといった資源として再利用されます。引き取った物に値段がつくぶん、利用者から料金を取らなくても採算が合う、という仕組みです。
ここで押さえておきたいのが「許可の役割」です。中古品を買い取って売るには、古物商許可が必要になります。ウレルヤも愛知県公安委員会から古物商許可を受け、有価物の買取とリユースを行うリユース業者として営業しています。
一方、家庭から出る「ごみ」そのものの処分は、本来は自治体(市区町村)が担う領分です。無料回収とは、ごみを処分するサービスではなく、売れる物・資源になる物を引き取るサービス、と考えると実態に近づきます。
だからこそ、無料回収には限界があります。売れない物・資源価値のない物・運び出しに手間がかかる物は、無料の対象から外れます。
テレビや冷蔵庫を「これも持っていって」とお願いしても断られた、という話は、この線引きが理由です。
なぜ無料で回収できる?仕組みを古物商が解説

無料で回収できるのは、引き取った物を換金できる3つのルートがあるからです。①国内のリユース店やネットで中古品として再販する、②海外へ輸出して現地で再販する、③鉄・銅・アルミなどを資源として売却する、の3つです。リユースかリサイクルができる物だけを無料で引き取る、という前提で成り立っています。
無料回収が回るのは、引き取った物を売る先が確保できているからです。大きく3つのルートに分かれます。
1つ目は、国内でのリユースです。製造から年数の浅い家電や、人気メーカーの工具などは、中古品として国内のリユース店やネット販売に回ります。2つ目が、海外へのリユース。日本では型落ち扱いの家電でも、海外向けに輸出すれば現役で使われる地域があり、まとめてコンテナで送られます。3つ目は、資源としての再利用です。動かない家電や金属製品は分解され、鉄・銅・アルミなどの素材として精錬業者へ売却されます。
この3ルートのどれかに乗る物だけが、無料回収の対象になります。逆に言えば、リユースもリサイクルもできない物は、業者にとって運ぶだけ赤字なので引き取れません。
ウレルヤの蒲郡店でも、リユース・リサイクルできる物にかぎって無料回収を受け付けています。〒443-0104 愛知県蒲郡市形原町平谷16-1の店舗へ、平日10時〜18時の時間内に持ち込めば、事前連絡なしで引き取りができます。
対象になるのは、ブラウン管以外のテレビや、少し古い電化製品など。一方で、冷蔵庫や、木製パーツを含む家電は対象外です。テレビでも、壊れている物は基本的に買取ができません。
「まだ動くから」と持ち込まれた10年前の電子レンジを引き取ったこともあれば、「これは木枠だから難しいんです」とお断りしたケースもあります。受け取れる・受け取れないの線引きは、その物が次にお金へ変わるかどうかで決まります。
愛知県で家電の無料回収先を具体的に探している方は、持ち込み先や条件をまとめた愛知県で家電を無料回収してもらう方法もあわせて確認してみてください。
無料のはずが費用が発生・回収されないのはどんな時?

無料のはずが費用を取られたり、回収されなかったりするのは、売れない物・処分に費用がかかる物を出したときです。テレビ・エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象で、本来リサイクル料金が必要なため、無料回収の品目からは大半が外れています。ピアノや木製家具も対象外になりやすい品目です。
無料回収で「話が違う」と感じる場面は、だいたい3パターンに分かれます。
1つ目は、売れる物だけ持っていかれ、困る物が残るパターンです。業者は値段のつく家電や金属を選んで引き取り、値段のつかない物は置いていきます。結果として、いちばん処分に困っていた大型品が手元に残ります。
2つ目は、家電リサイクル法の対象品で費用を求められるパターンです。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の家電4品目は、家電リサイクル法によってリサイクル料金と収集運搬料金の負担が決められています(経済産業省・環境省)。本来お金がかかる品物なので、無料回収のチラシでは「対象外」と小さく書かれていることが多く、当日に追加料金を求められた、という相談につながります。
3つ目は、免責の文言で利用者側に責任が移るパターンです。「ご連絡なく出された物、指定外の物は回収しません」と書いておけば、出したのに持っていかれなくても、業者の落ち度にはなりません。在宅不要・品物にチラシを貼って外に出す方式だと、この「放置」が起きても誰にも言えない、という事態になりがちです。
テレビは、家電リサイクル法の対象であると同時に、無料回収のトラブルが特に多い品目です。テレビの処分費用を抑える方法や、無料回収との付き合い方はテレビの無料回収と処分費用を抑える方法で詳しく整理しています。
なお家電4品目の正しい処分手順は、公的な案内家電4品目の正しい処分(経済産業省)で確認できます。
「うちのこれ、売れる?」と思った物があれば、無料で渡してしまう前に、フリーダイヤル 0120-014-666 へお電話で品目をお伝えください。査定だけでも問題ありません。
無料回収チラシ・巡回トラックの実態は?

全国で配られる無料回収チラシには、共通したパターンがあります。連絡先が携帯番号だけで固定電話がない、社名・住所・古物商許可番号の記載がない、在宅不要で「留守でも回収」をうたう、鉄・銅・農機具など売れる物だけを狙う、といった特徴です。大阪・千葉・東京など16枚を実地で確認しても、同じ傾向が繰り返し現れました。
全国の知人や取引先を通じて集めた無料回収チラシ16枚を、1枚ずつ見比べたことがあります。大阪・徳島・栃木・千葉・東京・福井など、地域はバラバラ。それでも、赤信号と呼べる共通点がいくつも重なっていました。特定の業者を名指しするものではなく、全国で繰り返し見られる「傾向」として整理します。
◆ 連絡先が携帯番号だけ
080・070・090で始まる番号しか載っていないチラシが目立ちます。固定電話や会社の代表番号がないと、トラブルが起きても連絡が取れなくなります。
◆ 社名・住所・許可番号がない
担当者の下の名前だけ、連絡先が空欄、会社の所在地が書かれていない。古物商許可番号の記載もない匿名型のチラシが少なくありません。
◆ 在宅不要をうたう
「ご不在でも回収します」「品物にこのチラシを貼って外に出してください」という方式です。対面しないぶん手軽に見えますが、出した物がすり替えられたり、そもそも回収されずに放置されたりする温床になります。
◆ 売れる物だけを狙う
鉄・銅・アルミ・バッテリー・農機具・トラクターなど、資源や中古で売れる物を具体的に挙げ、「高価買取」と併記しているチラシも多いです。逆にテレビ・冷蔵庫・洗濯機・ピアノ・木製品は「回収不可」と書かれています。困る物は最初から受け取らない設計です。
◆ 自治体と紛らわしい名称
「資源回収」「リサイクル協力」といった、市区町村の事業と見間違えやすい言葉を使う例もあります。
◆ その場で急かす会場型
「期間限定」「ご好評につき延長」「期間外の持ち込みは不法投棄になります」と、その場で決めさせようとする文言です。
もう1つ気づいたのが、受け入れる品物を製造年で線引きしているチラシの存在です。この点は、無料回収と買取のどちらが得かを考える最後の章で詳しく取り上げます。
安全な無料回収業者の見分け方は?

安全な無料回収業者を見分ける最大の決め手は、「所在が追えるかどうか」です。固定電話・会社の所在地・社名・古物商許可番号・ホームページがそろっているかを確認し、利用前に必ず電話番号をGoogleで検索しましょう。電話してみて受け答えがまともかどうかも、見極めの大きな材料になります。
危ない業者と、まじめな業者を分ける線は、「どこの誰かがわかるか」に尽きます。利用する前に、次の5つを順番に確かめてください。
| 利用前の安全チェック5項目 電話番号をGoogleで検索する(過去のトラブルが見つかることがある)固定電話・代表番号があるか(携帯のみは足取りが追えない)会社の所在地と社名が明記されているか古物商許可番号の記載があるか電話をかけて受け答えがまともか |
いちばん効くのが、電話番号の検索です。過去にトラブルを起こした業者は、番号で検索すると注意喚起の書き込みが見つかることがあります。まず番号を調べる。これだけで多くのリスクを避けられます。
古物商許可番号が載っていれば、有価物の買取という形で適法に営業している目安になります。ただし古物商許可は「家庭ごみの処分が合法になる許可」ではない点には注意してください。所在地が地図で確認でき、電話で会社名を名乗り、質問にきちんと答える業者ほど安心です。
この5つがそろう業者は「所在が追える」側、携帯番号だけで社名も連絡先もはっきりしない業者は「追えない」側、と分けるとわかりやすくなります。昔から地域でまじめに続けている業者もいますし、すべてを悪と決めつける必要はありません。ただ、個人で活動していて所在のつかめない業者が多いのも事実です。
許可について、もう一歩踏み込んでおきます。家庭から出るごみそのものの回収は、本来は市区町村の領分です。売れる有価物を引き取ってもらうなら、古物商許可を持ち、所在のはっきりした業者を選ぶ。これが安全側の基本です。
無許可の業者に家庭ごみを委託し、その物が不法投棄されると、依頼した側まで責任を問われることがあります。許可と所在を自分で確かめる理由は、ここにあります。
許可の役割分担は、公的な案内廃棄物の処分に無許可の回収業者を利用しないでください(環境省)でも示されています。危険な業者の手口は危険な不用品回収業者の見分け方とトラブル事例でさらに詳しく解説しています。
無料回収でどんなトラブルが起きている?

無料回収をめぐる相談は、年々増えています。全国の消費生活センターに寄せられた不用品回収サービスの相談は、2021年度に2,000件を超えました(国民生活センター)。多いのは、無料のはずが高額請求された、トラックに積んだ後でキャンセルできなかった、不法投棄で依頼者まで責任を問われた、の3つです。出したのに回収されず放置された、という相談もあります。
国民生活センターによると、引っ越しや自宅整理のときに使われる不用品回収サービスの相談は増加が続き、2021年度には全国で2,000件を超えました。背景には、一般廃棄物処理業の許可を持たない業者とのトラブルがあると指摘されています(国民生活センター、2022年11月公表)。
相談で目立つのは、次の3つです。
1つ目は高額請求です。「軽トラック積み放題7,000円」といった広告で呼び込み、作業後に人件費や処分費の名目で数万円を上乗せする手口です。
2つ目が、トラックへ積み込んだ後のキャンセル拒否。荷物を載せてから「やっぱりやめます」が通らず、押し切られてしまいます。
3つ目は不法投棄で、無許可業者に渡した物が山林などに捨てられると、依頼した側も廃棄物処理法上の責任を問われることがあります。
そして、見落とされがちなのが「放置型」のトラブルです。
愛知県豊川市で、買取訪問にうかがった70代の女性から、こんな話を聞きました。ポストに入っていた無料回収のチラシに「指定日に回収します」とあり、言われたとおり鉄屑とミシンを家の外に出して待っていた。
ところが当日、業者は来なかった。連絡もつかず、出した物だけが家の前に残された、というのです。高額請求ではなく、約束が果たされない放置型のトラブルでした。
「売れる物だけを狙う」「在宅不要で外に出させる」「連絡なく出した物は回収しないという免責」。この3つが重なると、こうした放置が起きやすくなります。トラブルの構造は、前の章までに見てきたチラシの特徴とぴたりと重なります。
もしトラブルにあったら、一人で抱えずに、公的な案内不用品回収サービスのトラブル(国民生活センター)や、消費者ホットライン「188」に相談してください。
無料回収・自治体の粗大ゴミ・買取、どれを選ぶ?

売れる物は買取、売れない有価物だけ所在の確かな業者、家庭ごみは自治体。これが基本の振り分けです。製造から7年以内の家電、ゲーム機、工具、パソコン、ミシン、エアコンなどは売ればお金になるため、無料回収に出すのはもったいない品目です。業者が無料で欲しがる物は、あなたが売れば現金になる物でもあります。
▼ 無料回収・自治体・買取の比較
| 手段 | 費用 | 対象になる物 | 手間・在宅 | リスク |
| 無料回収業者 | 無料〜(追加請求の例あり) | 売れる有価物・金属が中心 | 在宅不要をうたう例が多い | 高額請求・放置・不法投棄の連帯責任 |
| 自治体の粗大ゴミ | 1点 数百円〜(自治体で異なる) | 家庭から出るほぼすべての物 | 自分で運び出し・指定日に出す | 低い(公的なルール) |
| 買取(ウレルヤ) | 無料(出張費・査定料なし)+値段がつく | 売れる家電・工具・ブランド品など | 自宅まで出張・日時を相談 | 低い(古物商許可で適法) |
どれを選ぶかは、その物が「売れるか」「売れないか」で分けると迷いません。売れる物は買取へ、売れないけれど有価物(金属など)は所在の確かな業者へ、家庭から出るごみは自治体のルールで。この順番が基本です。
ここで思い出してほしいのが、無料回収チラシの「製造年での線引き」です。
実際のチラシには、「製造7年以内のエアコンは無料で取り外し」「液晶テレビは2009年以降・破損なしのみ」といった条件が書かれています。業者は、売れる年式の物だけを選んで受け入れているわけです。
裏を返せば、業者が無料で欲しがる物は、あなたが売れば現金になる物です。製造から7年以内の電化製品、ゲーム機、工具、パソコン、ミシン、エアコンあたりは、無料で渡す前に査定に出す価値があります。
注意したいのは、家電と家具で判断軸が違うことです。家電は製造から7年以内が買取の目安になりますが、家具に年式のルールはありません。
ブランド・状態・デザインの人気で値段が決まり、古いアンティーク家具がかえって高く売れることもあります。「古いから無理」と思い込まず、まず見てもらうのが得策です。
なお自治体で粗大ゴミとして出す場合は1点あたり数百円から、家電4品目はリサイクル料金と収集運搬料金が必要です。料金は品目・メーカー・サイズで異なるため、家電リサイクル料金の目安(家電リサイクル券センター)で確認できます。
ウレルヤは、有価物を買い取ってリユースするリユース業者です(愛知県公安委員会の古物商許可)。家庭ごみを処分する業者ではなく、売れる物を現金に換える側、と考えてください。
だからこそ、捨てる前・無料で渡す前に、まず売れるかどうかを見てもらうのが、安心でいちばんお得です。出張費も査定料もかかりません。 出張買取の対応エリアや市区町村は愛知県の不用品買取エリア一覧で確認できます。
よくある質問(FAQ)

不用品の無料回収は違法ですか?
有価物を買い取る形なら、古物商許可で適法です。ただし家庭ごみの処分は本来自治体の役割で、無許可業者に委託すると依頼者も罰則の対象になりえます。所在不明の業者は避けてください。
無料回収に出した物が回収されないことはありますか?
あります。愛知県豊川市では、指定日に出した鉄屑やミシンが、業者が来ず放置された事例がありました。在宅不要で品物にチラシを貼って出す方式は、こうした放置が起きやすい点に注意が必要です。
チラシや巡回トラックの無料回収は安全ですか?
業者によります。固定電話・会社所在地・古物商許可番号・ホームページがあり、電話番号をGoogleで検索して問題がなければ比較的安全です。携帯番号だけで社名や所在地がない場合は避けてください。
テレビや冷蔵庫も無料回収してもらえますか?
多くの無料回収では対象外です。テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは家電リサイクル法の対象で、本来リサイクル料が必要なため、無料回収の品目から外れていることがほとんどです。
無料回収と買取はどちらが得ですか?
売れる物は買取が得です。製造7年以内の家電・ゲーム機・工具・パソコン・ミシン・エアコンなどは現金になるため、無料で渡すのはもったいない品目です。捨てる前に査定をおすすめします。
無料回収でトラブルにあったらどこに相談すればいいですか?
お住まいの消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。見積書や領収書など、やり取りを示す書面があると相談がスムーズです。
まとめ

不用品の無料回収は、売れる有価物にかぎれば本当に無料で成り立ちます。回収した物が国内・海外のリユースや、鉄・銅・アルミの資源として換金できるからです。一方で、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど家電リサイクル法の対象品や、ピアノ・木製家具は対象外になりやすく、手元に残ります。
安全に使うなら、電話番号をGoogleで検索し、固定電話・所在地・社名・古物商許可番号がそろった、所在の追える業者を選ぶこと。そして、製造7年以内の家電やゲーム機・工具・ミシンのように売ればお金になる物は、無料で渡す前に査定に出すのが得策です。業者が無料で欲しがる物ほど、あなたの手元では現金に変わります。捨てる前に、まず売れるかどうかを見てもらいましょう。
不用品全体の手放し方や業者選びをまとめて知りたい方は不用品買取の流れと業者選びをまとめた完全ガイドもあわせてどうぞ。
売れる物は、捨てる前に一度ご相談ください
「無料回収に出す前に、まず売れるか見てほしい」というご相談を、愛知県・静岡県で5,000件以上お受けしてきました。製造7年以内の家電、工具、ゲーム機、ブランド品などは、無料で渡す前に査定に出す価値があります。出張費・査定料は無料。査定だけでも問題ありません。まずはお電話で、品目をお聞かせください。
お電話でのご相談(最短ルート)
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